

フェリシア高等学校 校長 一之瀬 貴子
本校は、女子教育の大切さを深く感じ取られた敬虔なクリスチャン、百瀬泰男 先生によって 1961 年に創設されました。
2026 年 4 月 1 日、本校は創立 66 年目を迎えます。創立以来受け継がれてきた伝統と建学の精神を大切にしながら、4 年前には「鶴川高等学校」から「フェリシア高等学校」へと校名を新たにいたしました。
「フェリシア」という校名には、あたたかな願いが込められています。
ブルーやピンクの可愛らしいフェリシアの花は、花数が多く、次々と新しい花を咲かせることから「幸福」「恵まれている」という花言葉を持ちます。「恵み」という言葉は聖書にも繰り返し登場する大切な言葉であり、神様が生徒一人ひとりを無条件に受け入れ、豊かな恵みを注いでくださることを思い起こさせます。
フェリシアの蕾が次々と開花するように、生徒たちの高校生活が希望と喜び、そしてたくさんの笑顔に満ちたものとなることを願っています。
本校の建学の精神には、
「キリストの示す灯のように この人生に なにものかの光を点ずる。」という言葉があります。
ここでいう「灯」とは、思いやりや優しさ、希望といった、人を大切にする心の在り方を指しています。こうした心の在り方は、生徒一人ひとりに与えられた力や可能性に気づき、それを育てていくための支えにもなります。
自分の中にある力を大切に育てながら、誰かのためにそっと光を届けられる人へと成長してほしい――この願いが建学の精神の中心にあります。
また本校には、さまざまな文化的背景を持つ生徒が集まっています。
互いの違いを尊重し、その良さを認め合う温かな学びの環境は、生徒が安心して自分らしさを発揮できる大切な土台となっています。近年は、外国にルーツを持つ生徒の受け入れも進み、多文化教育にも力を入れています。
日本語教室を設置し、日本語教員を 2 名配置するなど、日本語支援体制も整えて います。
私自身も昨年度、国家資格「登録日本語教員」を取得し、生徒一人ひとりの言語的背景に寄り添う教育の大切さを改めて実感しています。
多様な文化や言語を持つ仲間と共に学ぶことは、生徒たちの視野を広げ、互いを理解し合う力を育む大切な学びとなっています。
生徒一人ひとりは、自分だけの力や良さを内に抱いており、その力は“内なるひかり”のように静かに輝いています。
本校は、その“内なるひかり”に気づき、育て、社会の中で生かしていけるよう、丁寧に支えてまいります。
フェリシア高等学校の教育活動の特徴は、一人ひとりに目をかけ、手をかけ、心をかける教育です。
これからの長い人生を歩む中で、生徒の皆さんが自分らしい力を育み、社会の中 であたたかな光を届けていける人へと成長してほしいと願っています。
そして私たち教職員もまた、日々の教育活動を通して、他者や社会に光を届けていける存在であり続けたいと願っています。
本校はこれからも、創立以来の教育方針を大切にしながら、生徒一人ひとりの未来に寄り添い、その歩みを力強く支えてまいります。
フェリシア高等学校 校長 一之瀬 貴子